みなさまおはようございます。
マダムMOTOKO習慣化アカデミー
ジェネレーターのマダムMOTOKOです。
秋風とともに
金木犀 きんもくせいの香りが
漂っています。
最近では
徒歩通勤の際も 散歩の際も
極力マスクは外して
秋の香りを楽しんでいます。
きんもくせいは
小さなオレンジ色の花が
集まって咲いています。
この花の香りは
わたしにとっては
特別な花の香りです。
それは
もう30年近くも前のこと。
特別支援学校で
訪問教育担当になり
重度の障害のある子どもの
教育に当たっていた時のことです。
秋のある日
その子をバギーに乗せ
ふたりで
家の近くを日光浴しながら
散歩をしていました。
日差しがキラキラして
まぶしい様子に
目を細めながら
図書館の近くに差し掛かったとき
ふわっと風が吹いて
きんもくせいの花が
斜めに降り注ぎました。
「いい香りだね。」
と話しかけると
その子は深呼吸をして
笑っていました。
話すことも
自由に体を動かすことも
できない状態にあり
おかあさんですら
この子が
言葉を理解できているのか
わからないという
状態でした。
そんな中
間違いなく
わたしの言葉に
反応してくれたのです。
緊張が激しかった身体も
リラックスしていて
豊かな微笑みがそこにはありました。
「ほら見て。たくさん降ってきたね。」
と話しかけると
顔を揺らすかのように動かして
降りかかってくる花を
楽しんでくれました。
「この香り 好き?」
と聞くと
目を大きく見開いて瞬きをして
「すき」と
おしえてくれたのです。
「いい香りだね。」
と私が言うと
もう一度
微笑んでくれました。
その日から
私とお母さんは
その子とたくさんたくさん
おしゃべりができるようになりました。
コミュニケーションの形は
いろいろあって
話すことだけではないと
教えてくれたその子と
きんもくせいの香りは
いまも
忘れられないのです。
きんもくせいの香りがすると
その瞬間を思い出し
大きく深呼吸してしまいます。
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